地球の明日を迎える為に

1.コンセプト・ヒストリー

2016年、世界的な大規模白化によって劇的にサンゴが死んでしまいました。

私達は、その死にゆく様を間近で見届けました。

白化現象とは、色鮮やかなサンゴから色素のもととなる褐虫藻が離れ、骨格の白い部分だけになることを指しますが、いきなり真っ白になるわけではなく、海水温が上がると次第に色が薄くなってきます。

色彩鮮やかなサンゴ達は次第に色が薄くなっていき、その場所から逃げることもできず、静かに苦しみながら、そして雪のように真っ白な姿になり儚くもその生を遂げます。

世界的な気候変動による影響は今後も起こりうると考えられ、海水温上昇に伴う白化現象も1989年から9年周期で発生しています。

現在の温暖化のペースだと、2050年までには毎年白化させるレベルに達すると言われています。

これまでの人の手を入れず自然そのままを維持する「サンゴ礁保全」がメインだった流れから、悪化する気候変動のスピードに追い付くためには人類が危機感を持って「介入」し、「持続可能な開発目標=SDGs」に沿って積極的に取り組むべき流れに変わってきていると考えられます。

今、結さんご石垣島のメンバーは石垣島で海から恩恵を受ける仕事をする傍ら、年々減少していくサンゴ礁と魚たちを目の当たりにしています。

何とかサンゴ礁のある豊かな海を次世代に残したい。

その想いから、サンゴの養殖を始め、自然環境の保護や回復に繋がることに寄与したいと活動しています。

白化現象の様子

元気な状態

色が薄くなり白化しかけている状態(まだ死んではいない)

白化後、完全に死んだ状態

動画も御覧ください。